私の好きな「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ作)という小説の中に、「本当にやりたいことがあったら、宇宙全体が協力してそれができるように助けてくれる」という文があります。最近、その通りだなとつくづく思います。様々な偶然と思われる必然、人々のサポートのおかげで、「それは無理だよ」と言われたのにやってみたら実は無理ではなかった!ということがたくさんあります。例えば、「帰国子女でもないし語学留学もしないでイギリスの大学院の演技科は無理だよ」「ネイティブスピーカー並みでないとシェイクスピアの舞台は無理だよ」「ヨーロッパ人と結婚して結婚ビザをとらない限りイギリスで俳優業は無理だよ」etc.. 全部、本当は無理ではなかったのです。どれだけ多くの人が、周りの「アドバイス」のせいでやりたいことをあきらめてきただろう、と思います。

芸術か科学の分野で今後ワールドリーダーになりうる人、という恐ろしい条件をクリアし、多くの書類作業の末、5年間のイギリスワーキングビザを取ることができました。世界は今、どこまでが「私たち」でどこから「あの人たち」なのか、とても混乱しているように思います。どの国で何語を話していても、みんな幸せや悲しみを共有できる「私たち」であり、傷つけていい、無関心でいい、意味不明な「あの人たち」などどこにもいない、と演技を通して伝えていきたいと思います。2月からロンドンで、俳優業とモデル業を再スタートする予定です。