ヴロツワフの街が観光ハイシーズンを迎え、いよいよディズニーランドのようになってきました。日本ではあまり知られていませんが、12の島から成り、112の橋を持つこの古い街はヨーロッパでは人気の観光地だそうです。

'Crazy God'の作品作りも佳境に入ってきました。先週はイギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで長く発声・台本のコーチを務めたアリソン・ボンバー氏を迎えて、セリフの集中稽古を行いました。現代英語さえままならなかった2年半前、ロンドンの演劇学校とグローブ座劇場で文字通り泣きながらシェイクスピアの台本を練習したことを思い出します。日本人の私が古語で書かれた台本をグローブ座で演じるのは、おそらく外国人が歌舞伎座で歌舞伎を演じるのと同じくらい無謀な挑戦なのです・・。途方もなく奥深いシェイクスピアの言葉は、英語の美しさ、そして直観と体感に頼って外国語で演じる面白さを私におしえてくれました。人間の鼓動に似たリズム感やオノマトペとして効果的に使われる言葉などは翻訳ではどうしても再現できません。例えば攻撃的な場面で'd'の音が多用されたり、親密な告白を's'の音でささやいたりと、言葉の意味以上に感覚的なコミュニケーションが役同士、俳優と観客の間で繰り広げられます。体全体を楽器のように使って演じるのはとてもおもしろいものです。

ありがたいことに、はるばる日本からチケットの問い合わせをいくつかいただきました。'Crazy God'プレミア公演は、'Brave Festival'という、消えゆく文化のパフォーミングアーツを世界中から集めたイベントの一環としてヴロツワフで行われます。イベントのホームページはこちらです。

Brave Festival 2016 ←クリック

右上の'EN'で英語、'PL'でポーランド語が選べます。'schedule'をクリックすると'Crazy God'の情報が見られ、'buy ticket'でチケットを購入できます。7月1日~4日、英語で上演します。ヴロツワフはヨーロッパの文化首都としてたくさんの興味深いイベントが行われていますので、この夏ヨーロッパを訪れる機会がありましたらぜひ立ち寄ってみてください。
(rehearsal photos by Mateusz Bral)