ソング・オブ・ザ・ゴート劇団のリハーサルが始まって2週間経ちました。新作のタイトルは「Crazy God」、シェイクスピアの「ハムレット」をもとにした話で、17人のパフォーマーによる大規模なシンフォニーのようになりそうです。ポーランド、イギリス、アメリカ、ギリシャ、フィンランド、スウェーデン、クウェート、イタリアなどから集まった才能のある俳優たちとの創作はとてもおもしろいです。それぞれ、歌や楽器や身体表現などの得意分野を持っています。私はなぜかみんなの柔軟体操リーダーに任命され、ますます体研究を楽しんでいます。そして今はひたすら大量の7重唱現代音楽を覚えています。台本がない代わりに、作曲家が作曲した歌をまず覚えよ、との演出家からの要望。アメリカの現代詩、「吠える」を抽象的な音の羅列で歌い、7声合わさると荘厳な宗教音楽のようになったりうごめく雑踏のように聞こえたりと、不思議な可能性を秘めている音楽です。が、まるでジャグリングのように難しいです。

プレミア公演は7月1日から4日にポーランドのヴロツワフで行われます。お給料をいただいて創作に2か月半もかけられる贅沢は、日本の演劇界ではありえないのではないでしょうか。本当にありがたいです。日本ではまた大災害で大変な思いをしている方々がいる中で、遠く離れてはいますが、こうして舞台作品を人々に作り届ける意義を改めて考えます。みんなの心が豊かになる舞台になるとよいな、と。
ヴロツワフには街中にいろんなこびとが200人くらいいます。